灯油窯設置

灯油窯を軽トラで運搬してもらって設置しました。
バーナーを取り付け試運転です。とりあえず正常。

窯本体やバーナーには問題なかったのですが、灯油缶に漏れがあってパテで修繕しました。
続けて本日素焼き。11時に火入れして15時には終了しました、4時間って早すぎますがどんどん温度が上がるので仕方ないです。窯をくれた作家さんは本焼き5時間って言ってました(笑)
余りに昇温が早すぎるので生地が心配です。窯出しは明日します。来週は本焼きもしてみるつもりです。僕は5時間では焼きません、せめて8時間くらいはかけたいところです。

薪窯の記述

この間もらった陶芸関係の本をつらつら読んでいます。自分では教本などほとんど持ってないので結構新鮮。しかも結構マニアックな教本も混ざってました。
「陶芸技法の手引き」トニー・バークス著 この本どこかで誰かの工房で見たことあったのですが結構面白いです。外人さんが書いた本なので西洋っぽいですが、深く学びたい人にはいいと思います。
この本の中で薪窯に関する記述がありました、著者がバーナード・リーチの著書から引用した一節です。

バーナード・リーチは「陶工の本」の中でこう述べています。
「陶芸家が最も労力を注ぐのが焼成だ。薪窯での焼成は、その大きさにかかわらず、非常に長く、疲れるプロセスである。何週間、何ヶ月間の汗水の結果が、すべてこの瞬間にかかっているのだ。失敗の原因となりえるものは、いくらでもある。薪が湿っていた、煙突が詰まった、サヤの栓がはずれた、棚板がずれて気流が変わった、作品をぎゅうぎゅうに詰めすぎた、または疲労のあまり、ほんの一時間だけひと眠りしようと別の人に窯を任せたため、薪くべのリズムが変わってしまったことさえ、失敗を引き起こす原因となるのだ。炎が白く燃え上ると、窯の中のものがうごめいたり、歪んだり、曲がったりし始め、火の轟音は次第に深く、太くなる(中略)がっしりしたドームにひびが入り、白い炎があちこちから舌を出し、4分間の薪くべで窯の中は真っ黒な煙と火でいっぱいになる。手作業が珍しいことではなく、仕事も専門化されている東洋でさえ、大きな窯での焼成は、男たちが限界に挑戦する戦場のような様相を示している。水を差しているように聞こえるかもしれないが、これが焼成というものなのだ。」
          トニーバークス著 堀江綾子訳「陶芸技法の手引き」より

この一節ホントに薪窯のこと言い表していると思って、ちょっと感動してしまいました。ちなみにこのバーナード・リーチの「陶工の本」アマゾンでチェックしてみたら1955年ごろの本で一番安くても一万五千円してました。誰か持ってる人いないですかねー。

箱書きの話

作品を入れる木箱に箱書きしました。
と言っても木箱に入れて作品を売ることはほとんどなくて、「後日箱」としている作品が売れたりお客さんから要望があったら箱屋さんには発注をかけて、箱書きして紐をかけたり、共布をつけたりして体裁を整えてお客さんに発送します。
焼き物始めたころは、紐のかけ方もわからないし、なにより箱屋さんがどこにあるのか注文の仕方はどうなのか、ということもわからず苦労しました。

写真・去年ぐらいから使っているサイン・和足(わたる)です。落款も図案化していますが(亘)です。

2台目の電動轆轤

朝晩はめっきり涼しくなった工房です。
最近知り合った作家さん(陶芸ではない)が昔使っていたが不要になった陶芸の道具を譲ってくれるというので、取りに行ってきました。
目玉は電動轆轤と灯油窯(小)です。とりあえず窯はこちらで設置場所を作らないといけないのでまたにして、電動轆轤・書籍・窯道具・釉薬原料などいただいてきました。釉薬原料は使わないのでまたいる人に回そうと思っていますが。
というわけでついに夢の「ツイン電動轆轤体制」が完成しました!!

手前が新加入の轆轤・今使っているのよりも高いやつです。
書籍もマニアックなのが混じってました。加藤唐九郎編「原色陶器大辞典」淡交社
新品同然です。これ高価なんですよね。
窯のほうは、本体痛みなしバーナーは火を入れてみないとわからないですね。10年ちかくほってあったそうなので。
とりあえず設置場所を作って運搬します。小さい窯だし運搬タイヤも付いているので軽トラで運べそうです。

今年も暑かった

陶器祭り終わりました。
暑い中京都まで来ていただいた皆さんありがとうございました。

相変わらず暑い京都でしたが、晩はけっこう涼しくて助かりました。雨も降らなかったし。
工房ではガス窯の掃除・かたずけしました。続けて窯詰めしています。1年くらい前から作っているポットもようやく納得できるデザインができたのでうまく焼いてみたいものです。

陶器祭り準備

今年も陶器祭りが明後日から始まります。
一年で一番暑い時期に開催されるんですよね。8月7日ー10日朝から晩まで京都五条坂でやってます。
今日はテント部材を引っ張り出したり、作品磨きしたり、備品の用意などしました。明日は積み込みして午後から搬入です。
今年は全日平日という運のよくない年ですが見に来てください。

書き込み再開できました。

ご無沙汰しています。
デジカメのバッテリーに続き、パソコンの調子が悪くなってしまい更新できませんでした。
バッテリーのほうは新しくしてデジカメは復活したのですが、ランダムにパソコンのスリープがかかってしまうという現象が頻発したうえ、しまいには立ち上がらなくなってブログの書き込みどころではなかったのです。
結局3週間ぐらいおかしかった後、3日前にようやくキーボードの故障が原因であることが判明して解決しました。
テレビも新聞もないのでネットがないと完全に世間から隔絶してしまいますね。FMラジオではほとんどニュース流れませんから。
というわけでオリンピックの結果もネットで見られて良かったです。テレビの臨場感はないですが話題に乗り遅れなくて済みそうです。