藁灰作りその2
工房ではもうかなりの寒さがやってきています。昼間は大丈夫ですが、晩の轆轤はお湯が必要になりました。
あいかわらず灯油窯の研究焼きをしています。うまく還元するコツをつかんできましたので、納得できる焼け具合が期待できるようになってきました。しかし昇温が早すぎて先日は素焼きを失敗して、全滅させてしまったりと気を抜けません。
500度くらいでちょっと目を離していたら、1000度になっていました。おそるべし。
藁灰ですが、工房へ持って帰ってきた藁とは別に田んぼに置いてきた大量の藁をそのままでは邪魔になるので燃やしました。田んぼに寝ていて乾いてはない藁ですが、穂先のほうだけは比較的乾いていてよく燃えました。ポリ袋5袋の灰になりましたので早速灰作りです。ふるいにかけて毎日あく抜き中です。これが時間かかるんですよね。
漆黒の藁灰です。早く試してみたいです。
ただいま釉掛け中
秋も深まり本気で寒くなってきました。
粘土を練る手も、轆轤鉢ももうつめたいです。工房ではあいかわらず灯油窯に凝っています。ガス窯用の釉薬を使ってテストを繰り返していましたが、いよいよ新しい調合を試し始めました。といっても木灰など天然原料に近いものをなるべくシンプルに使いたいので、今まで使っていた数種のものの組み合わせと濃度を変えてサンプル釉薬を作ります。
今年は知り合いの農家さんに頼んで稲藁を大量に確保したので、自作藁灰ももうじき作れると思います。現在田んぼで自然乾燥中です。
藁灰作りは長年の懸案でしたのでついに、という感じです。コンバインで藁を自動的に粉砕してしまう昨今藁をいただけたのは幸運でした。晴天が続いた日和をみて、田んぼで藁を燃やしていきます。楽しみです。この様子はまた報告します。
フリーカップ・小鉢
クラフトフェア台風に巻き込まれる
1日目の土曜日はなんとか雨もなく、たくさんのお客さんでにぎわった丹波クラフトでした。しかし、台風の接近とともに降りだした雨と風で2日目は無残な結果になってしまいました。
今までも雨に降られることは何度もありましたが、今回の台風は僕の記憶では初めてです。警報も出ていたし、台風の進路から来ているクラフトマンのみなさんもいて、2日目は16時までの予定のところ終了時刻を13時にして対応しましたが、自己判断で撤収される方がどんどん増えて、最後13時まで大雨の中出店し続けた人は3分の1ほどもなかったのではないでしょうか。
僕も2日目は対応に追われて展示できませんでした。仕方ないですね。
今年も写真を撮るのを忘れていました。
本日より
加古川ヤマトヤシキにて本日より行われる「秋の酒器展」に参加しています。
参加17名いますので、会場は当番制で27日(木)の午後から会場にいます。
あと最終日も午後からいる予定です。
秋の酒器展播磨の地酒と播磨の器を楽しむ(DMより)
酒器を楽しむ・お酒を楽しむ 兵庫県陶芸美術館 館長三木哲夫
播磨在住の陶芸家・工芸家の方々が、地元の蔵元と協力して地酒をおいしくいただくための器展をひらくという。お酒が好きな人にはうれしい展覧会です。また工芸が好きな人には、播磨の作家たちの活動を知るまたとない機会です。会場にはきっと、日本酒を楽しませてくれる、個性豊かなさまざまな器が並んでいることでしょう。酒器はお酒を美味しくしてくれる名演出家です。皆様もこの機会にぜひお気に入りの器を手に入れられ、秋の夜長、ゆっくりとお酒を楽しんで下さい。それでは、乾杯。
出展作家(あいうえお順)
安部 永 川西 幹雄
池田 欽一 喜多 千景
石井 宏志 小西 敬孝
石山 佳世子 さかいまゆこ
植木 潤 竹尾 壽敏
江藤 国雄 中本 万里恵
大島 英一郎 宮田 堅一
大庭 和昭 本村 亘
小倉 健
2012年9月26日(水)〜10月2日(火)
AM10:00〜PM7:00(最終日PM5:00まで)