丹波焼登り窯焚き見学

最近知り合った丹波焼の若手陶芸家さんが、丹波式登り窯を焚くというので見学にお邪魔してきました。
焼成は3日ほどで、火前は2日間バーナーで温度を上げて薪を使うのは最後の1日だそうです。この背の低い丹波式の登り窯は、火袋と3室で構成されていて無数の横焚き口が1列に開けられていて、下から順番に左右の焚き口から薪を投入していきます。
火袋のバーナー熱によってかなりの温度まで上昇しているので、1対の焚き口からの薪入れは1時間ほどでしょうか。どんどん焚き口を上に移していきます。
聞いてみると、薪入れしている場所の少し上の窯内が焚きあがると上の焚き口に移ります。丹波の土は耐火度が強くないので、焼きすぎには気を使うそうです。
3日目のお昼すぎに伺ったら、2連目の終わりのほうにさしかかっていて火袋付近はもうすでにかなり温度が下がっていました。
焚き口から中も見せてもらいました、薪をガンガン入れないといけないので棚組は基本なしです。一つ並べの作品の上に薪をどんどん置いていきます。出入り口の部分だけはポコッと背が高くなっているので棚組してありました。小物類は大きめの四角いサヤに入れられていて薪が当たらないようになっていました。
薪は1窯で350束ほどだそうです。僕の窯では600束ほどですから信楽式の穴窯は薪がたくさんいります。
丹波焼の立杭郷は近場なのですが、今回初めて登り窯に火が入っているところを見れました。いやー、やっぱり薪窯っていいもんですね。